キングの進撃は止まらない。体操のNHK杯最終日は21日、東京体育館で男子が行われ、内村航平(28=リンガーハット)が4月の全日本の持ち点と合わせて合計172・900点とし、9連覇を達成。個人総合の連勝を40に伸ばし、7連覇が懸かる世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)の代表に決まった。
5種目目の平行棒を終えてトップの白井健三(20=日体大)と0・5点差の2位だったが、14・450差で迎えた最終種目の鉄棒で鮮やかに逆転した。最終演技者として登場し、離れ業を次々に成功。14.800をマークし白井の挑戦を何とか退けた。
172・550で2位の白井も世界選手権の代表に決定。2人は本番で個人総合への出場が決定的だ。男子代表は最大6人。残りは全日本種目別選手権(6月24、25日・高崎アリーナ)の結果などを踏まえ、9月上旬に選出する。