9日午前10時45分ごろ、東京都文京区の東京医科歯科大歯学部付属病院で「医師が刺された」と職員から110番があった。
警視庁本富士署員が駆け付けると40代の男性歯科医が腹から血を流しており、その場にいた30代の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。歯科医は病院内で治療を受けており、重傷だが意識はあるという。
本富士署によると、付属病院6階の歯の処置室の中で男が男性歯科医の腹部などを数回刃物で刺し、他の医師に取り押さえられた。男は日本医科大の学生だと話し、「刺したことは間違いない」と容疑を認めているという。
部屋には凶器とみられる包丁1本が落ちていた。同署が詳しい状況を調べている。
現場はJR御茶ノ水駅の近くで、東京医科歯科大湯島キャンパスの構内にある。ホームページによると、同病院は四つの診療科を持つ歯科病院で、病床数は60床。1日に約1800人の外来患者が利用し、入院患者は年延べ1万9000人に上るという。