鶴岡の食材、ぎゅっと40種 奥田シェフ監修、市役所食堂が弁当開発
[03/04 11:35]
「鶴けっちぁーの弁当」を紹介する嶋垣萌恵さん=鶴岡市役所
「鶴けっちぁーの弁当」を紹介する嶋垣萌恵さん=鶴岡市役所
鶴岡市役所内の「鶴岡もっけだのぉ食堂」が地元の食材にこだわった「鶴けっちぁーの弁当」を開発し、試食会が3日、同食堂で開かれた。市内のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフが監修。鶴岡の豊かな自然をイメージし、彩りよく仕上げた。計300個限定の予約販売で、6日から受け付ける。
メニューは、三重県出身で、奥田シェフの下で修行する嶋垣萌恵さん(19)が約2カ月半かけて考案した。嶋垣さんは高校時に岩手県で開催された「食の黄金文化・奥州料理コンクール」で2年連続最優秀賞を受賞。奥田シェフの指導を受けながら、庄内豚や藤沢カブ、寒ダラなど約40種類の食材を使い、郷土料理をアレンジするなどした。
試食会には生産者や関係者ら14人が参加。「山・里・海」をテーマに構成した▽根菜の煮物▽庄内豚の揚げないカツレツ▽寒ダラのクリームコロッケ―など13品を味わった。嶋垣さんは「鶴岡に来て、今まで知らなかった食材や文化に出合った。どう魅力を伝えようか苦労した」と語った。
同食堂を運営するスマイリング庄内の平野健太郎社長(40)は「予想以上に豪華になった。今後も四季を通じて企画したい」と話した。
弁当は2日前までの予約制で、価格は1600円。問い合わせ(平日のみ)は同食堂0235(25)2111内線104。