国際柔道連盟(IJF)は9日、現在3段階に分かれている技の判定基準のうち「有効」を廃止し、「一本」「技あり」のみとするルール改正を発表した。「技あり」2度の合わせ技による一本勝ちもなくす。一本を狙う攻撃柔道を促すのが狙い。2020年東京五輪まで適用される。年明けから8月開幕の世界選手権までを試験的な導入期間とし、必要があれば修正する。
抑え込みは、5秒短縮されて10秒で技ありとなる。これまで4度目の指導で反則負けになったが、3度目の指導に変更される。また、組み合わず直接脚を取る技を掛けた場合は一発で反則負けになっていたが、新ルールでは1度目で指導、2度目で反則負けとなる。
試合時間は男子で1分短縮され、男女とも4分となる。国際オリンピック委員会(IOC)に20年東京五輪での実施を提案する混合団体戦(男女各3人の6人で1チーム構成)の試合時間を統一するため。