12月4日 23時34分
プロ野球巨人のバッティングコーチとして、王貞治さんに一本足打法を指導し、その後、ヤクルトで監督を務めた荒川博氏が４日午後、東京都内の病院で亡くなりました。８６歳でした。
荒川氏は早稲田実業から早稲田大を経て、昭和２８年に当時の毎日オリオンズに入団、外野手としてプレーし９年間で、通算５０３安打、打率２割５分１厘、ホームラン１６本の成績を残しました。
現役引退後は昭和３７年から巨人のバッティングコーチを務め、日本刀を使った素振りなど、荒川道場と呼ばれた厳しい指導で、王さんに一本足打法を教え、プロ野球史に輝く通算８６８本のホームランを打った強打者を育てました。
その後、昭和４９年から昭和５１年のシーズン途中までヤクルトで監督を務めました。
関係者によりますと、荒川氏は４日午後、東京都内の病院で亡くなったということです。８６歳でした。
王さん「並々ならぬ情熱あった」
荒川氏が亡くなったことについて王貞治さんは、「大変残念でなりません。今の僕があるのは荒川氏の指導者としての並々ならぬ情熱があったからこそです。決して一人ではできませんでした。今は感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました」とコメントを出しました。
早稲田実業 和泉監督「伝説の人」
荒川氏の母校、早稲田実業の和泉実監督は「荒川氏は高校、大学の大先輩だが、最近はＯＢの会合にもほとんど顔を出さなかったので心配していた。王さんを指導した伝説の人で、私にとっては雲の上の存在だった。非常に残念です」と話していました。
