厚生労働省は25日、インフルエンザが全国的な流行期に入ったと発表した。
20日までの1週間に定点報告を受けている全国約5000の医療機関を6843人が受診。1機関当たりの平均は1.38人で、流行入りの目安とされる1人を超えた。昨シーズンは9年ぶりに年を越したが、今シーズンは1999年以降では2番目に早い流行入りとなった。
厚労省によると、検出されたウイルスはA香港型が多く、次いでH1N1型、B型だった。担当者は「せきやくしゃみで他人にうつさないため、マスクの着用や口と鼻を押さえる『せきエチケット』と、手洗いを心掛けてほしい。ワクチンの予防接種には発症や重症化を抑える効果があり、まだの人は早めに接種を」と呼び掛けている。
都道府県別で1機関当たりの患者数が多いのは沖縄(8.12人)、栃木(5.50人)、福井(3.50人)、北海道(2.92人)、岩手(2.60人)の順。