スタジアムを真っ赤に染めたサポーターの願いは届かなかった-。J2降格が決まった名古屋は1993年のJリーグ発足から一度も降格したことがなかった名門クラブ。ファンらは3日、ぼうぜんと立ち尽くし、激しいブーイングも起きた。
劣勢で進む展開に観客席から「もっと走れよ」「やる気ねえのか」と怒号も飛び交ったが、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、しんと静まりかえった。サポーター団体代表で名古屋市中村区の関谷憲生さん(52)は「何も考えられない。次のシーズンはどんな思いで応援すればいいのか」とうなだれた。