14日告示の東京都知事選(31日投開票)に、民進党が、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)を擁立する方針を固めた。
鳥越氏は12日にも記者会見を開き、出馬を表明するとみられる。同党都連は11日、元経済産業省官僚の古賀茂明氏(60)に出馬を要請しており、都連は古賀氏への要請を取り下げる可能性もある。
党本部は同都連とは別に、水面下で鳥越氏に出馬を打診。これまで鳥越氏は出馬に否定的だったといい、8日の読売新聞の取材にも「立候補はする気はない」としていた。しかし、関係者によると、11日になって党本部に出馬の意向を伝えてきたという。
鳥越氏は1965年、毎日新聞に入社し、サンデー毎日編集長などを経て、報道番組のキャスターやコメンテーターとして活躍した。
一方、同党都連会長の松原仁衆院議員は11日、古賀氏に出馬を要請。古賀氏は報道陣に対し、「大変光栄なこと」としつつも、既に出馬表明している宇都宮健児・元日本弁護士連合会長(69)らと協議して最終判断する考えを示した。
同都連がこれまで有力候補に挙げていた長島昭久・元防衛副大臣(54)は同日午後、報道陣に「国政において外交や安全保障などに取り組みたい」と述べ、出馬を否定した。
一方、野党統一候補になることを条件に、出馬への意欲を見せていた俳優の石田純一氏(62)は同日、記者会見を開き、「準備が足りなかった」として出馬断念を表明した