夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

カセットテープ

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 寒気が入ったせいで今日は寒く、長袖ポロを引っ張り出して来たりしている6月。
 火星接近どころかちゃめ接近も気が付かないでいたりする。というか、施設にいても実家にいても、南の空が見えにくい位置にある。
 あー、やだね。祝日もないし年は一個もらう月だ。

 さて、誕生日に「基礎英語を聞くから」といって、サンヨーのU4だったか、パナソニックのラブコールを買ってもらった記憶があるが(「あまちゃん」に出てきたあのラジカセ)、当時はダブルデッキという、ダビングできるやつがほしくてなぁ。しまいにはトリプルがあったり、めっちゃ感度の悪い5インチモノグロテレビがついていたのもあったが、米国ではこのカセットテープが現役らしい。
時はある1月中旬の午前。一台のトラクタートレイラーが、ミズーリ州スプリングフィールドにあるナショナル・オーディオ・カンパニーの発送センターの駐車場にバック駐車で停まると、中国とサウジアラビアの工場から輸入した、60万本を超える空のカセットテープが積み荷から降ろされた。これは、ここ米国最大のカセットテープ複製工場の倉庫に既に保管されている、1000万本そこらのさまざまな色の空のカセットテープの在庫が、さらに補充されたことを意味している。カセットテープは時代遅れだと思われているが、この工場では、レコーディング・エンジニアやグラフィック・デザイナーを含む約50人の従業員が、発注を受けたカセットテープを一日最大で10万本ほど製造している。「この世に今でも10万本のカセットテープが存在しているなんて、ほとんどの人が思ってないんじゃないでしょうか」とナショナル・オーディオ・カンパニーのスティーヴ・ステップ社長は言う。「今日は8万7000本を出荷するんですよ」

かつて農馬の首輪が製造されていた6階建ての煉瓦造りの建物内に、ナショナル・オーディオ・カンパニーは工場を構えている。同社は、空のテープと朗読テープを販売することで、ビジネスを成立させてきた。多くの工場がCDの製造へ移行した90年代、使われなくなった国内の機械を破格値で買い占め、カセットテープの時代の再来を孤独に待ち続けたのだ。

「こだわり続けた理由は2つあります」ジーンズにボタンダウンのシャツという、カジュアルな服装のステップ氏はこう言う。「頑固さと愚かさですよ。私はとても頑固で楽観主義者なんです。愚かだと言ったのは、私たちはカセットテープの時代が終わったことに気付いていなかったからです。終わったとは聞いてましたけど、信じませんでした。私たちは長い間、諦めませんでした。そして思ってた通りの需要の波が、やってきたんです。カセットテープの時代の再来です」

2015年、ナショナル・オーディオ・カンパニーは2014年度の売上高の31%増となる、500万ドルのカセットテープの売り上げを記録している。インディーズ・レーベルと無名のバンドからの受注が全体の7割を占めているが、大手レコード会社もこの時代の流れを見極めているようだ。というのも、2015年にジャスティン・ビーバーのカセットテープを同社が製造したように、ソニー、キャピトル、ディズニー、そしてユニバーサル・ミュージック・グループは、それぞれが抱えているビッグ・アーティストのカセットテープを同社に発注しているのだ。

またナショナル・オーディオ・カンパニーは、ニルヴァーナキース・リチャーズジューダス・プリーストアイス・キューブウィーザーのカセットテープも手掛けている。さらには、メタリカの82年の7曲入りデモテープ『No Life ’Til Leather』がカセットテープの形でリリースされた際には、2万5000本のカセットテープを製造している。この時グラフィック部は、ドラマーのラーズ・ウルリッヒがデモテープに手書きした文字とオリジナルのデザインを複製したものを、そのままカセットテープに使用した。このカセットテープは、世界最大規模を誇るインターネットオークション eBayで、なんと50ドルほどで取引されているようだ。「大量発注してくれるわけですから、私たちは大手を大切にしています。とは言っても、私たちが今こうしてやっていけるのは、インディーズバンドのおかげです」とステップ氏は話した。「インディーズバンドが[カセットテープを]復活させたのです」

取引相手がインディーズバンドであろうとジャスティン・ビーバーであろうと関係なく、ナショナル・オーディオ・カンパニーはほとんどの場合で、カセットテープ1本につき2ドル以上を求めることはない。しかもこの価格、ラベル付け、ラベルのデザイン、梱包、発送にかかる料金が全て含まれている。カセットテープの復活は、デジタル時代において音楽を手元に残すということに特に大きな意味がある。カラフルで手で触ることができる磁気テープメディアであるカセットテープのリールが回転する様子は、スチームパンクに似たものがあり、音楽配信サービスには期待できない、芸術的でレトロな格好良さを感じることができる。

作業場でマスターテープはまず、6つの録音スタジオの中の1つでエンジニアたちによって音源が複製され、次に古い機械にセットされる。90分用の カセットにテープが巻き取られるには、10秒もかからないという。組み立てラインの最後には、ドゥーム・ゴースト、ロズウェル・キッド、ウィークエンド・ アンド・ヘルカイトといったバンドのカセットテープが完成していた。「有名になることを夢見ているバンドです」とステップ氏は言うと、次のように続けた。 「デビューテープを作らずして、夢は叶いませんからね」

 一方、モダンなカセットテープの文化の発信地は、カリフォルニア州フラトンのサウス・ステート・カレッジ大通りにある小規模ショッピングセンター内にある。タトゥーショップとマッサージ店の間にあるバーガー・レコーズは、独自のレーベルを店内のカーテンの奥にある散らかった部屋で展開している。夜にはその部屋のカウチで、オーナーの一人が寝泊まりしているらしい。創設者のシーン・ボーアマンとリー・リカードは、アナハイム高校時代の友達で、一緒に地元で スリー・メイクアウト・パーティーというパワー・ポップ・バンドを組んでいたという。

2人がレーベル展開を決断したのは2007年のことだが、バーガー・ レコーズのカセットテープはそれ以来、カリフォルニアの数多くの新進気鋭のローファイ・バンドたちが必ず通る道となっている。「立ち上げたばかりの時は俺たち、カセットテープの時代が復活するとか知らなかったんだ」ボーアマン氏はこう話してくれた。「イケてるアルバムをカセットテープにしたかったんだ。ほら、誰もやってなかったから」
ボーアマン氏は、船の雑誌のアート・ディレクターを辞め、個人年金の40万1000ドルを現金化し、このレコード店を始めたという。「カセットテープを販売し始めた時は、からかわれたんだ。だって"なんでなんだ?"って感じだもんね」とボーアマン氏は振り返る。「お金もなかったし、俺たちのお金でできることはそれぐらいしかなかったから、続けてみたんだ」
これまでにバーガー・レコーズが手掛けたカセットテープは1000作品以上になる。ブライアン・ジョーンズタウン・マサカー、デヴォン・ウィリアムズのアルバムもバーガー・レコーズからリリースされている。同レーベルはまた、カリフォルニア州のサンタアナ周辺で毎年、音楽フェスティバル『Burgerama』を開催し、またサンフランシスコ、パリ、ストックホルムミランメルボルン、テルアビブでも、レーベルがテーマのショーを開いている。「バーガー(・レコーズ)のシーンに関われるのは、良いことなんだ」こう言うのは、同レーベルから2枚のアルバムをリリースしたジャスティン・エクリーだ。「シアトルに行って戻ってきたばかりなんだ。俺たちがバーガー・レコーズのバンドで、レーベルから新しいカセットテープをリリースしたって言ったら、オファーをもらってね。バーガー・レコーズの名前なしでは、ツアーもこんなにうまくいってなかったと思う」

バーガー・レコーズはカセット1本わずか5ドルで売っている。ナショナル・オーディオ・カンパニーが利益を生み出す方法を見つけた一方で、カセットテープの復活に関わるこの小さなレーベルは今もなお、20世紀半ばのテクノロジーで生計を立てる方法を模索中だという。「カウンター・カルチャーとかティーンのカルチャーにどうやって定価を付ける?」とリカード氏が聞いてきた。「たくさん投資してきて、そういう意味では俺たちは無私無欲なんだ。経済的にも精神的にも破綻しないで、あとどれだけこの道を突き進めるかは分からない。開拓時代だから、なんでも起きるわけ。ここまでやってこれて、楽しんでるけど、人って真似するんだよね。いろんなところで計画があるみたい」

そんな状況ではあるが、バーガー・レコーズは大きなプロジェクトも手掛けてきた。その一つが、グリーン・デイの94年の大ヒットアルバム『ドゥーキー』のリリースだ。「俺はあまり物事にノスタルジックになるタイプじゃないけど、あの『ドゥーキー』だよ?」こうボーアマン氏は興奮してみせた。「きたない言葉を使ってるから 親父はこのCDを聴かせてくれなかったんだ。だけど今、俺はそのアートワークをデザインしてて、親父は誇りに思ってくれてる。俺たちが聴いて育ったアルバムが、今はバーガー・レコーズのカタログなんだよ」

もちろん、カセットテープ文化は『ドゥーキー』へのセンチメンタルな愛のように、ノスタルジックな一面を持っているが、その温かみのあるサウンドは、カセットテープという音楽メディアの形態も関係している。「俺たちは昔流なんだ」リカード氏はこう言うと、さらに次のように続けた。「俺たちはアナログ派なんだ。物が手元にあるのが好きでね。感情ってのが好きで、敏感なんだ。そして物事を真剣に考える。[問題なのは]コンピュータ言語なんだよね。ダウンロード音楽だと、周波数とかが失われてしまう。その違いを説明するのは難しいんだけどさ。コンピュータは数だけ拾うことができる、でもね、他の要素は失われてしまうんだ」
長い。(;´Д`A ```

 メタルテープは高いけど音がいいとか、テレビを録音できるやつでよく「ワールドプロレスリング」録音したなぁ。

 演歌とかご年配の方にもいまだカセットは元気だ。頭出しも工夫すればできる。うちにもまだあったし、斉藤由貴のアルバムもも持っていたなぁ。