イタリア国際(12日、ローマ)四大大会に次ぐ格付けのマスターズ大会。男子シングルスで第6シード、世界ランキング6位の錦織圭(26)=日清食品=は3回戦で、第11シードで同12位のリシャール・ガスケ(29)=フランス=と対戦。6-1、6-4のストレートで勝利し、準々決勝に進んだ。
過去の対戦成績は錦織の1勝6敗と、ガスケには苦しめられてきた。ただ、前週のマドリード・オープン3回戦で初勝利を挙げ、苦手意識を払拭(ふっしょく)してこの試合に臨んだ。
錦織は相手サーブの第1ゲームであっさりとブレークに成功すると、第3ゲームもブレーク。第4ゲームはミスから2度のブレークポイントを許したが、粘ってキープした。錦織は5-1の第7ゲームで、このセット3度目のブレークに成功。第1セットを簡単に先取した。
第2セット、錦織は第2ゲームを長いラリーの末にブレーク。第7ゲームは奪われたが、5-4の第10ゲームをブレークし、8強入りを決めた。
錦織は準々決勝で、3回戦で世界ランキング2位のロジャー・フェデラー(34)=スイス=を破った同15位、第13シードのドミニク・テイエム(22)=オーストリア=と対戦する。
全仏オープンの前哨戦と位置づけられるクレーコートの大会で、マスターズ初制覇を目指す。
錦織圭の話「出だしは主導権を握って、いいプレーだった。第2セットはブレークを許して相手ペースになりかけてきつかったが、しっかり耐えられた。勝てて良かった」