なんか、施設もどから自分のパソコン開けるのこわいなあ。
東京オリンピックで増加?!パソコンを人質にして身代金を請求するウイルスの脅威
インターネットを見ていると、突然英語で
「違法行為をしたため画面をロックしました」
「パソコンの中身を暗号化しました」
などと表示され、パソコンがロックしてしまい何も操作ができなくなってしまったりメッセージが表示され続け、再起動しても解消しないというトラブルが増加しています。
ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」のトレンドマイクロ社によると、これはウイルス(マルウェア)の一種で、パソコンを人質にして身代金を要求する手口から「身代金型ウィルス(ランサムウェア)」と呼ばれているもの。
ランサムウェアは、2012年頃から欧米に広がっていた新手のウイルス(マルウェア)。日本ではこれまで被害報告は多くなかったのですが、2020年の東京五輪開催が決まったことを契機に、日本もサイバー攻撃の標的として注目され、被害を急増させる要因となっています。
ランサムウェアの怖さは、何度電源を落として再起動をしてもロックが解除されずメッセージも消えずに表示され続けること。支払をしてもロック解除されなかったりメッセージが消えないケースも多く、最終的にはOSを再インストールしてPCを初期化しなければならないことが多いようです。そうなると保存していたデータや画像は復旧することはできません。
感染するサイトは、アダルトサイトなどの怪しいサイトだけでなく国内外の普通の企業ホームページを閲覧しただけで感染するケースも多く、なかなか注意しにくいのも実情です。
トレンドマイクロ社の報告によると、米国政府組織「国土安全保障省」など著名な公的機関を名乗るケースが多く、信用してつい支払いに応じてしまいがちです。要求額自体も300ドル(約3万円)程度と比較的支払いやすいのも被害を増やしている一因のようです。
支払いに応じることで犯罪資金を提供してしまうことにもなりますし、そもそも支払いをしても状態が改善しないことも多く、万が一感染してしまっも、決して支払を行わず、バックアップからデータを復旧したり、パソコンの初期化で対処しましょう。
セキュリティソフトを導入しているから安心?
また、今やMacでもセキュリティソフトを導入している人が増えていますが、セキュリティソフトを導入しているからといって安心はできません。
被害報告はセキュリティソフトのユーザーからのものが大半です。つまりセキュリティソフトを導入していても被害に合っているということを表しています。
残念ながら多くのセキュリティソフトでは、この「身代金型ウィルス(ランサムウェア)」に対応しておらず、セキュリティは万全ではありません。
ランサムウェアに極力感染しないための対策
ランサムウェアに対応したセキュリティソフトを導入する
ウイルス定義データベースを常に最新にアップデート
OSのアップデートを行い常に最新にアップデート
ソフトウェアのアップデートをおこなう(AdobeやFlash Playerなどの)
定期的にデータのバックアップを取っておく
不審なサイトへアクセスしない
不正なダウンロードファイルをダウンロードをしない
特に重要なのが1.と5.
他の項目は更新を促されたり、インターネット活用の中で本人である程度注意ができるものですが、1.5.は意識をして実行しないとなかなか対応できません。
セキュリティソフトは一度導入するとなかなか見直しを行う機会もありません。ランサムウェアに限らず、データ定義化されていなウイルス(マルウェア)は年々増加しており、未知の脅威にも対応できるセキュリティソフトの導入が望ましいといえます。(当サイトではESETをおすすめ)
データのバックアップは言わずもがなです。データの重要度にもよりますが、少なくとも半年に一回はバックアップを行いたいところです。自動的にバックアップを取ってくれるサービスもありますので、そういったサービスを活用してみても良いでしょう。