落語協会所属の真打昇進襲名披露祝賀会が22日、東京・上野精養軒で行われ、落語芸術協会副会長を務める三遊亭小遊三(68)らが出席。
小遊三は、「会長の歌丸が出席する予定でしたが、上方落語の文枝師匠がフライデーされ、証拠写真がベタベタと出てきたことから、歌丸会長も『あすはわが身』と証拠写真を処分している最中でして」と演歌歌手、紫艶(しえん、38)との不倫騒動の渦中にいる上方落語協会会長の落語家、桂文枝(72)を引き合いに出し、ユーモアタップリにあいさつ。
落語協会最高顧問の鈴々舎馬風(76)も「本当に文枝が羨(うらや)ましいね。まだ現役だって」と続き、会場を笑わせた。
真打昇進した紅一点の林家ぼたん(36)は、2005年に多発性硬化症と診断された落語家、林家こん平(72)の最後の弟子。こん平から「ぼたんは一生懸命、やります」と紹介され、「今まで名前で呼ばれたことがなかったのでうれしい」と目を赤くした。
また、林家正蔵(53)がこぶ平時代に弟子入りした林家たけ平(38)は、「師匠の嘘をつけないところを尊敬しています。分かりやすい落語ができる落語家になりたい」と気合。
さらに柳家花緑(44)の初めての弟子、台所おさん(45)は、「いろんなことがあると思うけれど、愉快に精進していけば何とかなると思っています」とポジティブな一面を見せた。
月の家圓鏡(70)の弟子、月の家小圓鏡(42)は「師匠は弟子の言葉に耳を傾けてくれた」と約15年間、面倒を見てくれた師匠に感謝。
一方、師匠の林家正雀(64)から「私が興奮している」と言われた林家彦丸(33)も「気の利かない私を寛容に認めてくれた」と続き、新しい門出に瞳を輝かせた。
5人は3月21日から東京・上野の鈴本演芸場で真打昇進襲名披露興行をスタートさせる。