夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

夜だるまスポーツ

テレビカメラ4台を含め、報道陣は約30人の中にはNHK記者の姿もある。1月20日、契約更改の主はヤクルトの人気マスコット、つば九郎だ。

 衣笠社長とのやりとりは、もちろん筆談。最後は2万円に2000円を上乗せし、桁は違うが年俸2億2000万円の山田哲人内野手と数字をそろえて一件落着と相成った。

 これを冷めた目で“茶番”というには、あまりに実態を知らない。つば九郎はヤクルトの誰より稼げる存在なのだ。

 1月24日には東京・立川市で中日のマスコット、ドアラとともにディナーショーを開催した。マスコット界の2大人気者とあって、1万8000円のチケットは5時間で完売、約600人が詰めかけた。実は同日、都内では某選手のディナーショーが行われていたが、こちらはファン約160人。人気と知名度の大きさを示す数字となった。関係者によると、ディナーショーの客は30代から40代が多く、「若い層よりも金を使える世代が中心」というのも、利益を生む背景のひとつといえる。

 昨季、14年ぶりのリーグ優勝を果たしたヤクルトは、ポストシーズンの約8億円など入場料収入などで大きく売り上げを伸ばした。約2億円程度だったグッズの売り上げも、一気に4倍の約8億円に大幅上昇した。約800アイテムあるうち、その大半はつば九郎があしらわれている。Tシャツ、タオル、ぬいぐるみなどなど…。販売担当者は「昨年は後半に山田グッズが急追しました」というが、結局、つば九郎が巻き返し売り上げトップの牙城は揺るがなかった。2月1日から新たな商品も投入され「フィギュアを作りませんか、といった売り込みも激しい」(前出販売担当者)と、約6000円のアクションフィギュアも計画されている。

 オフに入ってからは約20件のイベントに出演。球団PRはもちろん、地域振興などにも呼ばれる人気ぶりで、イベント出演数は選手よりも圧倒的に多い。球団関係者は「単体としても稼げるキャラクター」ということで、今年に入って“専属マネジャー”がついた。スケジュールの管理が大変なのに加え、魅力でもある「奔放すぎる発言を制御するため」だという。

 1994年のデビューから今年で23年目。かわいらしい外見とは裏腹に、「る~び~のみたい」「よるのぱとろーる」などちょっとブラックで笑いを誘う筆談が特徴だが、当初は他と同じく“物言わぬマスコット”だった。変化のきっかけはラミレス(現DeNA監督)の加入。パフォーマンスに合わせて動くうち、やがて現在の個性を発揮し始めるようになった。

 3月5日の日本代表侍ジャパン-台湾戦(ナゴヤドーム)では、ドアラとともに“侍入り”が決まった。同じ日に中日-ヤクルトのオープン戦が行われるためだが、NPBエンタープライズでは「侍の公式マスコットである『たまベヱ』の知名度を上げるために、人気者に乗っかりたい思惑もある」と明かす。

 さて、つば九郎自身はどう考えているのか。とある夜、ぱとろーるに同行して聞いてみた。

 「めぐまれているんです せんしゅ ちーむ しゃちょうも みんななにをやってもおこらない ふぁんもみかたになってくれるからね ばくてんもできないのに23ねんもやれるなんて」

 そう話すと、そっとグラスを置いた(本人がそう書いてほしいと…)。つば九郎ワールドは楽しむに限る。