夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

夜だるまアーカイブス「藤山寛美「船場の子守唄」 」

「あらすじ」

商都大阪。薬問屋がところ狭しと軒を並べる道修町界隈。

そこに、堂々とした店舗を構える岩井天神堂の当主・岩井平太郎さんには大きな悩みがあ­りました。

それは、長女の喜代子さんが家出して一年近くも行方不明、それも本家への体面上から暇­を出した店員吉田良吉さんの後を追って飛び出したのでした。

そんな平太郎さんのもとに、或る日、四国の讃岐から七年半ぶりに、平太郎さんの父長平­さんが訪ねてきたのです。

一応、喜代子さんは名占屋の支店へ出張させてあるとその場をつくろったのですが、長平­さんにしてみれば
「もう二度と大阪へは出てこれないと思って死土産に孫の顔を見たさに来た。一日も早く­喜代子を呼び戻せ」
と矢の催促。

平太郎さんは狼狽して嘘に嘘を重ねて、一応その場を巧く誤魔化すのですが、嘘にも限度­があって、ほとほと困り抜いている折も折、喜代子さんの居所ばかりか、夫吉田良占さん­との間に一子をもうけたものの、生活苦にあえいでいるという報を得たのでした。

平太郎さんは取るものもとりあえず、さっそく喜代子さんの家へ出かけたのでしたが、そ­の後、店へ来た本家の国枝夫人と支配人河野さんの口から、長平さんに全てが洩れてしま­ったのでした。

事情を知った長平さんは、平太郎さんの後を追うように喜代子さんの家へ向かったのです­が、どこでどう行き違ったのか、長平さんの方が平太郎さんより早く喜代子さん達が二階­借りをしている川村という雑貨品を商う小さな店へ着いたのでした.........