本間酒田市長が辞意 腎機能障害悪化で治療に専念
[07/18 07:42]
腎機能障害のため今月11日から日本海総合病院(酒田市)に入院している本間正巳酒田市長は17日、自らの後援会の本間清和会長と同病院で面会し、市長職を辞任する意向を伝えた。本間会長が市役所で同日、記者会見を開き、明らかにした。症状が悪化し、胸部などにがんの転移が見つかっていることから、体力の回復が難しく、公務復帰は厳しいと判断したとしている。
本多茂市議会議長は現在、ロシアに出張中で帰県は21日夜。本間会長は22日に、本多議長に辞表を提出するとしている。
本間会長によると、本間市長は咽頭部腫瘍の摘出手術のため昨年5月、宮城県名取市の宮城県立がんセンターに入院する際、日付の部分を空欄にした辞表を託していた。その後、治療を続ける過程で山形新幹線庄内延伸の実現に対する思いが強く、公務継続を希望していたが、本間会長が17日午後3時に面会して辞任を問い掛けたところ、うなずいて了承したという。
本間市長の病状について、本間会長は「緊急的に腎機能障害の治療に当たるべきで、転移したがんの治療に専念すべきだと判断した」と説明。現在の容体に関しては「医療チームが必死に当たっている」と述べるにとどめた。
本間市長が市長に就任して以来、今回の入院は4度目で、本間会長は「4度目と辞任がイコールということは(本間市長も)分かっていた。入院に抵抗していたが、最後は同意した」と述べた。
会見に同席した丸山至副市長は「公約を実現すべく頑張ってきた。本間会長から辞意の話を聞き、非常に残念に思う」と語った。
市によると、本多議長に辞職願いの申し立てをした日から20日で自動的に本間市長は辞職。市議会臨時会を開けば、20日以内にすることができる。市選挙管理委員会が辞職の通知を本多議長から受けた翌日から50日以内に市長選が実施される。