夜だるま昆布長の、カウントギリギリ!(;゚д゚)(つд⊂)

Yahoo!ブログより移籍いたしました、夜だるま昆布長と申します。自身障がい者で、施設に通所しながら、日々アビリンピックの練習や、個人新聞を製作しています。Officeむいんぐ代表。林家木久扇名付け人です。山形県鶴岡市。

夜だるまのつぶやき

♪何かが違ってつり合わない ホンネとたて前ぶあつい壁~
 周囲とコミュニケーションをとることが難しい「アスペルガー症候群」の金沢市の男性が昨年十二月、周りとの間に感じる「ズレ」を独特の感性でつづった歌を作った。新成人となった今年。十一日に地元である成人式で披露する。「それぞれの感覚で僕の不思議な世界を感じてほしい」と願いを込める。
 この男性は同市の会社員、中川大也(だいや)さん(20)。
 「健常者から見れば全く普通ではないけど、重い障害者から見れば何もないように思える。矛盾してるんです、僕」
 どちらでもない居心地の悪さにずっと悩んできた。体は健康。知的障害もない。受け答えもできる。けれど、空気が読めず、話すタイミングや反応がずれてしまう。
 幼稚園の二階から椅子を落としたり、小学校の給食ではごはんとパン、牛乳しか食べられなかったり。人と違うことに気付いたのは高学年のころ。からかわれると被害妄想に陥り「自分はごみだ。ごみ箱に入りたい」と思った。気付けば教室を抜け出し、砂場でひたすら泥団子を作っていた。
 音楽との出合いは小学校四年生のころ。大好きだった担任の先生が、休み時間になると教室でつま弾くギターの音色。柔らかい笑顔。興味が膨らみ、中学二年から音楽好きの父親にギターを習い始めた。
 高校は特別支援学校に進学。周囲になじめず、つらい思いもしたが、好きな曲を歌っていると忘れられた。ギター教室に通って音楽仲間もでき、就職後には会社の宴会で歌声を披露するようになった。
 「いつか自分の歌を」との思いは、ギターを始めたころから温めていた。「周りから“普通”が押し寄せてきて、うまく動けない自分を歌ったつもり」。「からくり地球人」と題した歌は、持ち味の高音をさびに使い、うまくいかない日々を必死に生きる姿を軽快なメロディーに乗せた。
 つまずきながら、ネジを巻いて歩んできた二十年。「前向きに生きる。障害があるとか無いとかではなく、生きているだけで十分だと思えるようになったから」。成人式にはギターを携え、晴れやかな笑みを浮かべて臨むつもりだ。 (兼村優希)
 アスペルガー症候群 発達障害の一つ。相手の気持ちを理解しにくく、周りとコミュニケーションがうまくとれなかったり、偏ったものに興味を示したりする。知的障害を伴わないため、周囲に気付かれにくい場合がある。

自分の障害を逆に生かして生きる姿が頼もしいと思う。同じ悩みを持つ仲間には勇気になりますね。