6月に新装オープンした鶴岡市立加茂水族館で旧館の解体工事が進められている。11日には20年以上使われていた看板が取り外された。
看板はプラスチック製で、縦80センチ、横4メートル90。同館によると、2002年に鶴岡市が同館を買い戻す以前から使われていたという。
取り外しは作業員5人がかりで、10分ほどで終了した。
作業を見守っていた村上龍男館長は、「この看板を見るたびに、入場者数が伸び悩んでつらかった頃を思い出す。思い出がなくなるのはさみしいが、水族館の新たな時代の始まりを感じる」と、しみじみとした様子だった。
旧館は、年内には建物全体が解体される見込みで、跡地は駐車場として利用される。