ドコモ、通話料金大幅値下げ 国内初の定額制導入へ
NTTドコモは、携帯電話の料金を大幅値下げする。通話時間や時間帯などに制限を設けず、いくらかけても毎月一定額しかかからない完全定額制の通話料金を、国内で初めて導入する。スマートフォンの負担額は1台あたり最安で月約5900円となり、現在の一般的な利用料金より2千円以上安くなる。6月1日から始める予定だ。
iPhone(アイフォーン)導入が遅れたドコモは、スマホの契約件数が伸び悩んでおり、新料金導入により巻き返しを図る。ライバルのKDDI(au)やソフトバンクも対抗策を迫られそうだ。
完全定額制は、スマホの場合、月2700円程度でドコモや他社の携帯、固定回線への国内通話が話し放題となる。データ通信などを入れると、月々の負担額はスマホ1台が最安約5900円となり、現在の一般的な利用料金の月約8千円強に比べ安くなる。
家族に携帯を持たせる場合、2台目以降は月2500~3千円となり、現在の半額以下となる。両親と25歳以下の子どもがいる4人家族が一定の使い方をした場合、現在は2万8千円ほどかかるが、新料金では5千円ほど安くなるという。
通信できるデータ量も、家族同士で分け合える仕組みを国内で初めて取り入れる。毎月のデータ量10ギガで利用料金は約1万円。最大10人まで分け合える。
「スマホの料金は大手3社横並びで、高止まりしている」と指摘される。ドコモは新料金プランを打ち出すことで、料金面での批判をかわす狙いもある。