このプログで取り上げているとおり、全日本プロレスのヘイトこと、平井選手が、こう膜下出血による開頭手術を受け、今も意識不明の重体(反応はあり)について、社長の武藤選手が会見し、社長職を辞任した。
会見に登場した武藤は、「この度は平井選手の事件に関して、ファンのみなさま、関係者のみなさまにご迷惑をおかけし、本当に申しわけありません」と謝罪。事件に関しては、「最初の頃は何が何だが自分でも把握できなかった。徐々に悲惨な状況が分かり、(暴行に関わったとされるTARUら)選手を処分した。その中で、自分自身でもけじめをつけなければいけない」と決意し、本日付けで代表取締役社長を辞任した。後任には内田雅之取締役が昇格する。
■東スポの記事に怒り「あれはうそ」
武藤はTARU(左)らVMのメンバーへの処分に対して「断腸の思いだった」と話す【t.SAKUMA】 今回の事件は、5月29日の神戸大会前の控室でブードゥー・マーダーズ(VM)のリーダー・TARUが平井選手の顔面を殴打。試合後には平井選手が意識不明となり急性硬膜下血腫で手術を受けた。その暴行を認めたTARUと、控え室に居合わせたVMのメンバーである稔、KONO、MAZADAの3選手に無期限出場停止の処分を下した。
武藤は「選手を処分するのも断腸の思いだった。その中で、今回の事件に関してはけじめをつけざるを得ない」と、すでに社長職を退くことを決めていたと話す。また6月12日行われる後楽園ホール大会では、選手全員でファンに対してお詫びをすると話した。
ただ一連の事件報道の中で、「東スポ(東京スポーツ新聞社)のすごく過激な取材や記事には、平井の親族も迷惑していたし、おれ自身も本当に困った」と名指しで東スポへの怒りをあらわに。「監禁したとか、手打ちだとか、あれはうそ。親族の格好をして病室に乗り込もうとしたなど過激すぎる」とコメントし、今後は“取材拒否”をする姿勢を示した。
私も、「事故直後の三沢の絶命とも言える顔のアップ」一面にはさすがに引いたし、あの事件でも、懸命な蘇生中に一人だけカメラマンがエプロンから上がって写真をとっていたので「非常識な」と思えたが、あれが東スポなら落ちたね。かなり親族へのワイドショーなみな取材や隠し撮りもしようとしたのかも。
昔なら、確かに大きな事件が起きようが、昭和から平成にに変わろうが、
「ブッチャー血だるま」とかの見出しはあったものの、プロレスを盛り上げようとする姿勢はあった。最近の業界の沈下も一因とはいえ、悲しい限りだと思う。
昔なら、確かに大きな事件が起きようが、昭和から平成にに変わろうが、
「ブッチャー血だるま」とかの見出しはあったものの、プロレスを盛り上げようとする姿勢はあった。最近の業界の沈下も一因とはいえ、悲しい限りだと思う。
今回の処分で、VM軍解散に伴い、1大会の試合数が少なくなった。しかし、大量脱退で倒産寸前から立て直した全日本。あのときのホワイトナイトのように現れた武藤のように、必ず盛り返すと思う。
若手も育ち、今後にむしろ期待したい。
若手も育ち、今後にむしろ期待したい。