台風4号の接近に伴い、気象庁は5日未明、高知県に「線状降水帯」の発生情報を発表しました。 【写真を見る】高知で“線状降水帯” 1時間に100ミリ超える雨も 夜にかけて引き続き警戒を 高知県は台風4号の接近に伴って、断続的に非常に激しい雨が降っています。いずれも県が設置した雨量計で中土佐町久礼では1時間に101ミリ（4日午後11時まで）、須崎では1時間に86ミリ（5日午前1時まで）、四万十町窪川では1時間に83ミリ（4日午後11時まで）の猛烈な雨を観測しました。気象庁は5日午前0時39分、高知県に「線状降水帯」の発生情報を発表しました。2日午前10時の降り始めからの雨量は四万十町窪川で543ミリ、須崎で452ミリ、高知市で357ミリとなっていて、須崎と窪川では、午前0時前後の3時間雨量が、観測史上最多となりました。こうした影響で、四万十町では影野や仁井田などで、床下浸水の被害が8棟出ています。 《通行止め》 高知自動車道…須崎東IC～四万十町中央IC 国道56号…中土佐町道の川～四万十町平串（中土佐町で起きた土砂の流出のため） 台風4号は、5日午前3時には長崎市の西およそ50キロにあって、1時間におよそ20キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートルです。5日午後には四国地方に上陸するおそれがあり、県内では夜のはじめごろにかけて、雷を伴った非常に激しい雨がふる見込みです。気象台は低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒するよう呼びかけています。
