福岡県小郡市の住宅で2017年6月、母子3人が殺害された事件の裁判員裁判で、殺人罪に問われた元県警警察官中田充被告(41)に福岡地裁(柴田寿宏裁判長)は13日、求刑通り死刑判決を言い渡した。直接証拠はなく、被告は逮捕段階から一貫して無罪を主張していた。
検察側は、妻由紀子さん=当時(38)=との不仲が動機と指摘。周辺の防犯カメラの映像などから第三者の侵入を否定した上で、被告が3人の死亡推定時間帯に家にいて寝ずに活動していたことや、被告の腕に由紀子さんの抵抗で付いたと考えられる傷があるなどの事情を、犯人である根拠に挙げた。