巨人が、今季から東京ドームのマウンドを米国と同じタイプの硬質に変更することが27日、分かった。球団関係者によると「世界で通用する投手の育成を」という原監督の意向が反映された模様。3月のオープン戦から使用される見込みだ。
メジャー球場と同じように、投手が踏み出す位置の土の下には、横1・2メートル、縦1メートルほどのスペースにレンガのようなブロックが敷き詰められる。金具のスパイクで投げ込んでもほとんど掘れることがない、硬いマウンドになる。昨年11月に東京Dで開催された日米野球でも同様のマウンドに変更されており、選手からは好評の声も多かった。
シーズンに備え、キャンプ地・宮崎のマウンドも進化した。1月末に完成したばかりの新ブルペンの他に、サンマリンスタジアムのマウンド、同スタジアム内の一塁側ブルペン、木の花ドーム内のブルペンも同仕様へと改造が完了。また、各塁のベースも、日本で主流の軟らかいタイプではなく、硬いものに切り替えられる。28日に始まる宮崎1軍合同自主トレで早速使用される。
現在、甲子園など他球団の本拠地球場でも同様の動きがある。世界基準の環境整備をすることで、WBCなど世界を目指す若い世代だけでなく、メジャー経験のある上原や岩隈、クックら助っ人外国人にも好影響をもたらすはずだ。