第95回箱根駅伝往路(2日)1区(21・3キロ)の200メートル手前で左足首をひねって転倒しながら、その21キロ以上を走り続けた大東大の新井康平(4年)について、奈良修監督(47)は4日、競技復帰まで約半年かかる見込みを明かした。新井は今春の卒業後、実業団のサンベルクスで競技を続ける。「進路先のチームと相談しながらじっくりと治していくしかありません。半年ほどかかると思います」と奈良監督は説明した。
新井はスタート直後に左足を捻挫。痛みに耐えてタスキをつないだ。運営管理車に乗車する監督・スタッフは約10キロ地点で合流するため、奈良監督はアクシデントの現場に居合わせていなく、レース中の状況判断が難しい状況だった。「本人が走れると意思表示したが、私がやめさせるべきだったのかもしれない。将来のある選手ですし」と奈良監督は沈痛な面持ちで話した。