「バドミントン・アジア選手権」(29日、武漢)
男子シングルス決勝が行われ、元世界ランク2位の桃田賢斗(23)=NTT東日本=が、リオデジャネイロ五輪金メダルのチェン龍(中国)を2-0で破り、初優勝した。同大会で日本勢のシングルス制覇は男女を通じて初の快挙となった。
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桃田はチェンから初勝利を挙げた。第1ゲームを21-17と先取すると、第2ゲームも21-13と圧倒した。
今大会で桃田はコート手前に落とす精度の高いヘアピンショットや粘り強いラリーなどを見せていた。昨年5月に不祥事による処分が解け、同年7月から国際大会に復帰。今年から日本代表に復帰していた。
アジアバドミントン連盟の公式サイトにも、準決勝進出を決めた段階のコメントとして「僕は世界2位を狙っているわけではなくて、世界ナンバー1になりたいと思っています。もちろん、失ってしまった時間を取り戻して、2020年の東京五輪に出場することを目指しています」と意欲的に話す桃田の姿が伝えられている。