ソフトバンクが来季のヘッドコーチとして球団OBで前日本代表の小久保裕紀氏(49)を招へいすることが25日、分かった。「その方向で考えている」と球団幹部も明かした。来季は「工藤&小久保」の強力タッグで、5年連続の日本一を目指すことになる。
1993年のドラフトで逆指名のドラフト2位でダイエー入団。王監督の下で主に4番を務め、95年に28本塁打で本塁打王。97年には114打点で打点王を獲得。99年の福岡移転後初優勝、2000年のリーグ連覇にも貢献。03年オフにトレードで巨人に移籍し、06年にFAでソフトバンクに復帰。12年に2000安打を達成し、同年限りで引退した。圧倒的な練習量で頭角を現し、プロ通算2041安打、413本塁打、1304打点をマーク。巨人、ソフトバンクの両球団でキャプテンを務めるなど、後輩からの信頼も厚い。
13~17年まで日本代表監督を務め、17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では監督として4強。9年ぶりの球団復帰は、工藤政権後も見据えた入閣とみられる。球団では、今季からOBの城島健司氏(44)が球団会長付特別アドバイザーに就任。ともに“王イズム”の継承者で、チーム強化にうってつけの存在だ。
巨人との日本シリーズを2年連続の4戦全勝で勝利。4年連続日本一に輝いたソフトバンクが、常勝軍団作りへ新たな力を注入する。