Jリーグは2日、J1第26節・仙台―柏(3日・ユアスタ)を中止すると発表した。新型コロナウイルスの検査で、柏に陽性と診断された選手が1人出たほか、検査結果が得られていないスタッフ2人について、試合開催までに濃厚接触者を特定できないことが確認されたため。代替日は未定。陽性判定者の氏名は公表されていない。
柏の発表によると、当該選手はチーム活動に参加した10月31日夜に風邪の症状を訴え、11月1日にチーム活動を欠席し、PCR検査を受けて2日に陽性判定。現在は自宅で静養している。また、発熱の症状がみられたスタッフ2人が2日にPCR検査を受け、3日に検査結果が出る見通し。今後は保健所の指導に沿って対応していく。
柏は7日にルヴァン杯決勝・F東京戦(国立)を控えており、既に発券された全座種が完売している。Jリーグはこの日、「専門家チーム指導のもと、柏の選手・スタッフに対して複数回のPCR検査を実施し、試合開催に向けて準備を進めてまいります」と声明を出した。
Jリーグでは、濃厚接触者の特定が試合直前になることから7月26日のJ1第7節・広島―名古屋(Eスタ)が試合当日に中止となったほか、クラスター(感染者集団)が発生したJ1鳥栖が8月にリーグ戦4試合を延期し、チーム活動を約2週間休止した例がある。