14日午後5時40分ごろ、滋賀県栗東市御園の日本中央競馬会(JRA)の調教施設「栗東トレーニングセンター」から煙が出ていると119番があった。県警草津署などによると、木造の厩舎(きゅうしゃ)1棟が全焼し、両隣の厩舎も一部焼き、午後8時26分に鎮火した。全焼した厩舎にいた競走馬12頭のうち4頭が死んだ。 【煙を上げて燃えるJRA栗東トレーニングセンターのきゅう舎】 同トレセンの関係者にけが人はいない模様で、消火活動にあたっていた消防隊員3人が熱中症の疑いや脚の熱傷で病院に搬送された。命に別条はないという。 JRAによると、死んだ馬4頭は村山明厩舎所属。このうち牡(おす)7歳馬のミラクルユニバンスは51戦1勝。未勝利馬が争う2016年の未勝利戦で勝利した。残り3頭のうち2頭は今年デビューし、共に1戦0勝。残り1頭はデビュー前だった。 同トレセンは、国内初の競走馬の調教専門施設として1969年11月に開設された。同トレセンのホームページによると、約152万平方メートルの敷地に、2000頭以上の競走馬のための調教馬場や厩舎、診療所などがある。騎手、調教師、厩務(きゅうむ)員など約2000人が生活している。