スポーツは、選手と観客が織りなす、筋書きのないドラマというものですわな。
いまリアルタイムで見られるスポーツは、無観客の競馬と、練習試合のプロ野球ぐらいだ。プロレスとて一部団体が無観客の生中継を再開したりしている。
そんな中、昭和59年の6月2日に、旧蔵前国技館でのIWGP決勝戦、猪木対ホーガンは衝撃的でしたな。
前年度まであったMSGシリーズよりも貧弱な外国人選手の参戦にもかかわらず、「世界統一の大野望」と、古舘さんのあおりで全3週間のシリーズ決勝。猪木が初代王者に立つものと期待していて、まさかのベロだし失神という衝撃な幕切れ。翌日一般紙にまで記事が載るこの事件は、翌日坂口征二の「人間不信」の置手紙一つで蒸発したことでもまた論議に。
さらに翌年の第2回は、同じカードで決勝戦。今度こそ猪木がと思われた矢先、謎の長州乱入による販促勝ちという不可解な裁定にファンが暴動。国技館に火をつける騒ぎになって新日本プロレスが1年間、国技館使用禁止になりましたな。(相撲協会が稼ぎがなくなると解禁したらしい)
猪木が重度の糖尿病から動けないための作戦とか、失神したものはベロを出さないとかいろいろ言われていましたが、体を張ったプレーを思いっきりみられる日がきてほしい。