大相撲の尾車事業部長(元大関・琴風)は28日、来月8日に初日を迎える春場所(エディオンアリーナ大阪)について、通常開催を断念する意向を示した。3月1日の臨時理事会で最終決断が下されることになる。
この日、大阪・堺市で行われた二所ノ関一門連合稽古の終了後に取材に応じ、「通常開催はあり得ないと思う」と、春場所が中止、もしくは無観客で開催することになると明かした。
これまでは、通常開催、中止、無観客の3つの選択肢があったが、依然としてコロナウイルスの感染が拡大していることを踏まえ、「状況は厳しくなっている」と同部長。「過去に事例がないから、いつ(東京に)引き上げるかとか、東京の方がいっぱい感染者が出ているから大阪の方が安全かとか、千秋楽まで稽古させるかとか、頭の痛い話」と表情を曇らせていた。