大相撲の大関・貴景勝らが在籍する千賀ノ浦部屋は28日、都内の同部屋で稽古納めの予定だったが、部屋内で複数の力士がインフルエンザに感染したため急きょ中止となった。部屋関係者によると、幕下以下の力士のほか貴景勝もインフルエンザにかかったという。同部屋では十両・貴源治が冬巡業中に感染。被害拡大を防ぐため、年内最後の稽古を休みにしたようだ。
貴景勝は秋場所で痛めた左大胸筋の完治を優先するため、巡業は基礎運動に専念してきた。ここまで焦ることなくマイペース調整を続けてきたが、最後に思わぬ落とし穴が待っていた。
初場所(東京・両国国技館)初日は来年1月12日。年を明けてから日程的に多少の余裕があるのは救いだ。来年1月3日から始動する予定で、実戦稽古は新年からになる。横綱を目指す23歳は「優勝しないと始まらない」と話しており、年明けから、遅れを取り戻すため急ピッチで仕上げる。