NHK、N国・立花党首に受信料支払い求め提訴 8、9月分4560円
NHKは28日、受信契約を結んでいるにもかかわらず受信料を支払わなかったとして「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首に対し、受信料2カ月分の4560円の支払いを求める民事訴訟を、同日付で東京地裁に起こしたと発表した。
NHKによると、参院議員だった立花氏は8月1日に議員会館の事務所にテレビ1台を設置し、衛星放送と地上波放送が視聴できる「衛星契約」を結んだが、8、9月分の受信料を期限までに払わなかったという。立花氏は契約時に「受信料は払わない。契約は法律で決まっているが、支払いは法律ではない」と述べ、NHKが自身を相手に訴訟を提起するように求めていた。NHKの松崎和義営業局長は記者団に対し「世間の関心も高く、視聴者からも毅然（きぜん）とした対応を求める声が寄せられたため提訴した」と語った。
また、NHKは28日付で、受信料の契約活動などを巡り、立花氏らを相手に2017年と今年に勝訴が確定した訴訟の判決2件の損害賠償金など計約134万円について、支払請求書を立花氏に送付したことも発表した。立花氏は支払いに応じていなかったという。期限までに支払われなければ、NHKは立花氏の資産への法的措置も辞さない方針だ。
立花氏は今年7月の参院選で初当選したが、今月27日投開票の参院埼玉選挙区補選へ出馬して自動失職。既に参院議員会館は退出している。補選では落選した。
