ずっとブログを追いかけていて、最近更新がないので心配していたが、作家の安部譲二さんが亡くなられた。
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ブログを拝見してもお分かりかと思うが、「カタギ」になってからや、それ以前の極道に入るまで。入った後も包み隠さず書いていて、晩年は漫画原作で賞をしとり、頭の言い方だと思う。
「渋谷安藤組(組長はのちの俳優、安藤昇)の愚連隊上がりとはいえ麻布で橋龍の同級生で三島由紀夫とも交流あった元からのサロン文化人なんだよな。」とか、「「よく映画とかテレビで、後頭部をガン!ってピストルで叩いて気を失わせるって描写あるでしょ?あれは絶対にやっちゃ駄目ですよ。当たり所次第ではそれで簡単に死んじゃいますよ」と言っていて、そちらもなかなか実感が… 」とか、いろいろあったが中でも「「伊集院光 深夜の馬鹿力」プロデューサーの永田さんの祖父が大映の永田雅一社長で、永田家には返しきれない恩があるとかで安部譲二がゲスト出演したんだったと思う。遠藤久美子になりきって。
「エンクミって言っても、エンコ詰めて組長に詫び入れることじゃないわよ」とか言ってたのが忘れられない。」って、今ならいさっていいのか悪いのか。(;´Д`A ```
前科(主に賭博と銃刀法違反)があってムショ暮らしだったから年金もらえないのに、いまの奥さんがうまくオリックスのローンを返済してくれているとか、奥さん、猫のウニ、最後に俺が一番偉いとか、暑い日にはガリガリ君食べて過ごすとか、本当は向こうの世界よりも、もっと若いときにこういう生活していたらと思ったり、修羅場を潜り抜けてきたからこそ羽を伸ばせるのかなぁとか思える。
今頃かつて別荘のあった八ヶ岳にいるかなぁ。今何でも規制され、こういった前科のある人が大っぴらに活躍できなくなった。最後のアウトサイダーよ永遠に。